ヤマト ヌマエビの繁殖は難しい?産卵から孵化後までの育て方

ヤマト ヌマエビ 繁殖 産卵

 

水槽のお掃除役として大活躍し、単体でも可愛らしい顔立ちや動きなどから大人気なのが、「ヤマトヌマエビ」です。

 

熱帯淡水魚との相性が抜群で、同じ水温でも生存できますし、苔を食べてくれるので水質維持に貢献してくれます。

 

そんなヤマトヌマエビですが、飼育はそれほど難しいものではありませんが、繁殖は簡単ではないことをご存知でしたか?

 

環境を整えてあげることや、産卵から孵化までが長く手間もかかるのだとか。

 

ここでは、ヤマトヌマエビの繁殖方法を産卵から孵化後まで紹介していきます。

 

 

1.ヤマトヌマエビを繁殖するのに必要な物

 

ヤマト ヌマエビ 繁殖 産卵

 

ヤマトヌマエビは飼育は容易ですが、繁殖となるとその難易度は急激に上昇します。

 

正直、産卵する所までなら勝手にしてくれるので難しいものではありませんが、そこから稚エビにさせるのに一苦労です。

 

ではヤマトヌマエビを繁殖させるのに必要な物を、以下で挙げてみますね。

 

  • 繁殖用水槽
  • エアレーション
  • ろ過フィルター
  • 適度な濃度の汽水(海水の70%の濃度)

 

ヤマトヌマエビを繁殖するのに一番難しいのは、適度な濃度の汽水です。

 

これは海水と淡水が混じる場所でヤマトヌマエビの稚エビが育つので、飼育下でこの環境を用意するのは簡単ではありません。

 

人工海水が市販で売られているので、そちらを購入して飼育水と混ぜ合わせることで汽水と同じ濃度が出来上がります。

 

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この作業は抱卵といって、ヤマトヌマエビのメスのお腹で産卵が起こる前に行いましょう。

 

繁殖用水槽に、汽水を入れエアレーションを付けてろ過フィルターを装着します。

 

これで稚エビが育つ環境は出来上がったのですが、これ以外にも抱卵したヤマトヌマエビを移動させ、隔離する専用の容器も必要となるので注意してください。

 

 

2.ヤマトヌマエビを繁殖させる手順

 

ヤマト ヌマエビ 繁殖 産卵

 

ヤマトヌマエビを繁殖させるには、ある程度の知識とコツ、そして繁殖に適した環境を用意しなければいけません。

 

特に前章でも取り上げましたが、汽水という環境を作るのが非常に難しく、ここをクリアしたとしても稚エビを安定させるまで育てるのも一苦労です。

 

ここからは、ヤマトヌマエビを繁殖させる手順について、交配部分から分かりやすく説明していくので参考にしてみてくださいね。

 

 

@ 健康的なヤマトヌマエビのオスとメスを同じ水槽内に入れる

 

ヤマト ヌマエビ 繁殖 産卵

 

まず最初に、ヤマトヌマエビのオスとメスを同じ水槽内に入れなければ、繁殖することはありません。

 

淡水ヌマエビの中では、オスとメスを見分けるのが楽な部類に入るので、コツさえ掴んでしまえばそこまで難しくないです。

 

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体の模様が点線ならオス、破線状になっているのはメスと区別できます。

 

またオスは成体で3cm、メスは5cmとメスのほうが大きいので、こちらもオスとメスを見分けるのに役立つでしょう。

 

健康状態を見るならば、体が白く濁っておらず、物陰に隠れないで動きが活発な個体がオススメです。

 

 

A 繁殖に適した環境を作り抱卵させる

 

ヤマト ヌマエビ 繁殖 産卵

 

産卵が可能なほど成熟したメスは、繁殖時期に差し掛かると卵巣が発達します。

 

自然界では春から秋にかけての、水温が上昇するのが繁殖時期とされますが、飼育下では水温を一定に保っているならば1年を通して繁殖に適した時期となるでしょう。

 

卵巣が発達したメスは脱皮しフェロモンを出し、そこにオスが惹きつけられ交配します。

 

交配したらメスは卵を抱えるようになり(抱卵)、お腹で大事に卵を育てるのです。

 

 

B 汽水の入った繁殖水槽を用意する

 

ヤマト ヌマエビ 繁殖 産卵

 

前章でも取り上げた汽水の入った水槽を、抱卵する少し前から用意しておきます。

 

市販の人工海水に飼育水を混ぜて、70%の海水を作りましょう。

 

水槽内にはウィローモスなどの水草や、浮泥を入れるとより汽水域に近い環境を作ることができます。

 

浮泥には微生物も多く含まれており、水質を安定させるのに貢献してくれるため、稚エビを育てるのに欠かせませんよ。

 

そしてフィルターやエアレーションなどを装着すれば、とりあえず繁殖水槽の準備は完了です。

 

 

C 抱卵して発眼したら隔離する

 

ヤマト ヌマエビ 繁殖 産卵

 

メスのヤマトヌマエビが抱卵し、卵が成長していくと黒い目が確認できるようになり、これを「発眼」と呼びます。

 

発眼状態になると、いよいよ孵化が近づいてくるのですが、この時期になったらメスのヤマトヌマエビを隔離水槽に移動させましょう。

 

というのも、大きな水槽で孵化させてしまうと、稚エビを回収するのが難しくなりそのまま死なせてしまうからです。

 

発眼してから何日経過したら孵化するのか正確な所は分かっておらず、発眼したら気を抜くことはできません。

 

飼い主はこまめに卵を確認し、発眼したら2L程度の小さな隔離水槽に移動させましょう。

 

 

D 孵化したら2日以内に繁殖水槽へ移動させる

 

ヤマト ヌマエビ 繁殖 産卵

 

隔離水槽で抱卵している卵が孵化したら、2日以内に前もって準備していた繁殖水槽へ移動させます。

 

汽水域の環境でなければ、稚エビは育つことができないからです。

 

繁殖水槽に移動させる際は、スポイトで吸引し、そのまま汽水へ移して構いません。

 

小さくて回収するのが困難なときは、ライトを当てるとその場所に集まるので回収が楽になるでしょう。

 

脱卵(母ヤマトヌマエビから落下した卵)は、エアレーションを強めにかけてあげると2割ほどは孵化できます。

 

 

E 孵化してから2週間は微生物を食べさせる

 

ヤマト ヌマエビ 繁殖 産卵

 

ヤマトヌマエビが孵化してすぐに汽水の入った水槽へ移動させれば、第一の難関は突破できました。

 

しかし続いて孵化してから変態(稚エビ)に移行するまでの間の、とくに最初の2週間は生存率がとても低い時期です。

 

ここを乗り越えられずに絶命する個体も少なくないので、飼い主は引き続き注意深く観察していきましょう。

 

孵化してから2週間ほどは、遊泳力がほとんどなくプランクトンと同じく、水中をプカプカと浮いているような状態です。

 

この時期は微生物である、「インフゾリア」を与えるのが一番でしょう。

 

インフゾリアやゾウリムシやミジンコといった単細胞微生物の総称で、自宅で簡単に作ることができます。

 

インフゾリアをスポイトで吸引し、それをミナミヌマエビに与えることにより食べてくれるでしょう。

 

 

F 変態したら親がいる淡水の水槽に戻す

 

ヤマト ヌマエビ 繁殖 産卵

 

孵化してからおよそ50日が経過すると、9回の脱皮を繰り返しながら変態し親エビと変わらぬ姿になります。

 

この変態は着床とも呼び、親のヤマトヌマエビと同様、地面に足を付けて移動します。

 

稚エビになってからも、しばらくは汽水の環境で育てて構いませんが、ある程度大きくなったら親がいる水槽、つまり淡水に移動して構いません。

 

このとき、少しずつ淡水に慣らすのが良いという意見もあれば、いきなり淡水に移動させても大丈夫との見方もあります。

 

どちらが正しいのかは個体によって異なりますが、ある程度大きくなった稚エビであれば、いきなり淡水に移動させても大丈夫だとされているのです。

 

着床してから親の水槽に戻すのは、体長が1cmを超えたあたりを目安にしましょう。

 

 

3.ヤマトヌマエビを繁殖する際の注意点

 

ヤマト ヌマエビ 繁殖 産卵

 

産卵から着想までの手順を見ても分かる通り、ヤマトヌマエビの繁殖は簡単ではありません。

 

そんな繁殖をする際には、「水温」について注意してください。

 

ヤマトヌマエビは20℃を超えると繁殖行動を開始しますが、この温度が高ければ高いほど孵化や稚エビの成長も早まると言われています。

 

ですがもともと、水温が高くなりにくいエリアで育つため水温が30℃を超える環境は適していません。

 

28℃前後を上限とし、なるべく水温が変動しないよう一定に保つように工夫してください。

 

 

まとめ

 

ヤマト ヌマエビ 繁殖 産卵

 

ここでは、ヤマトヌマエビの繁殖方法を産卵から孵化後まで紹介していきました。

 

ヤマトヌマエビの繁殖は簡単ではなく、何も知識がない初心者が挑戦してもほとんどが失敗に終わるほどです。

 

その理由は汽水という特殊な環境を、飼育下で作り出さなければいけず、さらに孵化から着床までがおよそ50日と長いという点が挙げられます。

 

これらの難関をクリアしていかなければいけませんが、着床した稚エビを発見したときの感動は言い表せないものがあります。

 

環境が整っているなら、ぜひヤマトヌマエビの繁殖にチャレンジしてみてください!

引き続き、「熱帯魚や鑑賞魚の飼育方法」を紹介していきます↓



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